「Zabbixのアラートメール、届かへんねんけど…」
インフラエンジニアとして働いているとはいえ、
気づけば半分以上はそれ以外の業務。
インフラの腕前もサビつき始めている今日このごろ。
とくにメール関連のトラブルは、できれば出会いたくなかった
旧友のような存在です。
それでも来ましたよ、アラートメールが急に来なくなる事件。
「どうせGmailのセキュリティあたりやろ。チャチャッと設定変えたら
終わりっしょ」と、昔の俺が言ってました。
甘く見るな、Zabbixとメールの世界
実際にトラブルは2台のZabbixサーバーで発生。
片方はメールアドレスを変更することでアラートが復活。「ほらね」と思ったのも束の間、もう片方はまったく同じ設定でも動かない。
「いや、なんでやねん」と思いながら、AIにも相談。
「2段階認証が必要かもしれませんね」とAIが教えてくれたけど、
それGmailちゃうねん。他のSMTPサーバー使ってるから違うねん。
opensslで切り分け、ハマりまくる
SSL/TLS?STARTTLS?AIの言うとおりにコマンド叩いて切り分けしてみたけど、正常なサーバーでも同じエラー。
「ちょ、AIよ。おまえも迷子か。」
ちなみにGoogleがSMTPアクセス制限を強化したのは2024年3月19日あたり。それも関係なさそう。
ログを見ると「パスワードが違います」とか言われるけど、いや、同じパスワードで片方動いてるし。
ログ
Zabbixのバージョンは4系。ちょっとレガシー。
「これ、Zabbixのバグちゃう?」って話もあって、テストメール送れないからテストアラート作る手間もまあまあの苦行。
一部では「メディアタイプが古い設定を引きずるバグ」との噂も。
再作成しても変わらず。「それ、ちゃうやろ」と心の中でAIにツッコミ。
Zsbbixのバグの可能性
対象のZsbbix4系で確かに古い、テストメールが送れなくてテストアラートを
いちいち作るのが億劫だった。
どうもこのバージョンはメディアタイプの設定は古いまま残るバグがあるとの事。
でも、結果から推測したことをAIが回答している可能性とのこと。
メディアタイプを再作成しても解消しなかったので、この回答は眉唾。
真の原因、そして深みにハマる勇気
やっと見えてきた原因――Zabbixは「LOGIN」認証を要求してるけど、SMTPサーバーは「CRAM-MD5」を求めてる。
つまり、噛み合ってなかった。まるでボケとツッコミが逆のまま漫才してたような状態。
とはいえ、Zabbix側の認証方式をいじるとさらに深みにハマる予感。
「この扉、開けてはいけない…」ゴーストがそうつぶやく
今回の対応
結局、Postfix経由で sendmail
コマンドを使って送信する方式に切り替え。
スクリプトはAI先生がサラサラっと書いてくれて、「もうAIなしじゃやってけない身体にされてしまった…」と呟く私。
何だかんだ半日かかってしまって、「その時間あったらZabbixアップデートできてたやん」とひとりツッコミを入れながら終了。
最後に
今回のトラブルで痛感したのは「目星をつける力」の大切さ。
AIは頼もしいけど、システム全体の解像度を持っていないと、間違った方向に連れていかれることもある。
エンジニアとして、やっぱり基礎力が要るんやなぁと、しみじみ。
そして、Gmailに限らずメール送信の制限は年々厳しくなっている。
不正利用が増えてる今の時代、それも致し方ない。
とはいえ――
Zabbix、メールぐらいスッと送ってくれや。頼むでホンマに。
あわせて読んでね!