LVCをはじめとするパンツの裾上げは、
一度切ったら戻せない“一発勝負”。
数cmの違いが全体の印象を左右します。
私が失敗したくないのでPDCAに沿って考えてみたいと思います。
切らずにダボっと履く、ロールアップする方法もありますが、
私のコンセプトは気分によってはロールアップも
出来るが、ロールアップ無しでもいけるくらいの丈。
いい塩梅の丈を模索しています。
裾上げ戦略:PDCAで考える
Plan:丈感の理想を考える
戦略は非常に重要です。
色々な好みはあると思いますが、
裾のそれほどダボつかせないことで
デニム本来のシルエットが楽しめると思います。
特定のフッショニスタを除き、中年は
ダボダボしないのをオススメします。
清潔感が大事です。
こちらの写真をご覧下さい、モデルさんは明らかに高身長で再現性に課題はあるものの、注目すべきはジーパンの丈と靴。
ワンクッションとでも言いましょうか。
裾が、気持ち靴に乗ってクッションが出来ている。
そんなに気にしてないよ感がまたいい雰囲気を出してます。
続いてはこちらの恐らく日本人男性。
もはやこの丈は黄金律と言っていいほどカッコいいです
上記とこちらの写真は同じ丈感でいけるかも。
これが私本人の写真で股下は70cm
足の長さは83cmなので、足の長さマイナス13cm程で
革靴時はノークッションになります。
※リーバイス568、ウエスト29
考慮すべき前提条件は下記です。
- 合わせる服と靴
- 着用時期
- テイスト
- ウエスト、サイズによる股下の違い
くるぶしから下の長さにもよりますが、
大体股下マイナス12~13センチくらいで
足の甲にあたるかあたらないかくらいです。
身長(cm) | 男性 股下平均(cm) |
---|---|
160 | 約72 |
165 | 約75 |
170 | 約78 |
175 | 約81 |
180 | 約84 |
合わせる服と靴
メインのコーディネートが重要な要素。
私の場合はジャケットと革靴。
革靴にギリギリあたらないくらいがいい塩梅ですが、少しクッションがあるのもかっこいい。
想定着用時期
最初から真冬は履かないと決めていれば、温かい時期用となり、
短めに裾上げする事も出来る。
悩ましいのはこういう写真、そこそこボリュームのあるニューバンスに全くかからないので、私の場合股下68~66cmくらいの裾上げになるかな。
敢えてロールアップせずにこの股下というのは
相当な選球眼が必要です。
しかも私が購入したのは66モデル、
テーパードがあるのでこれはちょっと難しいかも。
この丈感でも革靴は全く問題なくカッコいい。
特にこれくらいのゆったりめのジーパンを短めに裾上げ
するのは粋ですね。
テイスト
そのパンツを買った段階からどういう丈にするかは事前にある程度想定しているはず。
私はリーバイスで言うとウエスト28~29がジャスト、
購入したウエストは34の66モデル、リジットなので縮みは2インチ考慮しウエスト32くらいでサイズ感履くという意図。
そもそもの想定としてはハーフクッションを想定
股下70cm~65cmの5センチで悩んでいます。
ウエスト、サイズによる股下の違い
サイズが変われば腰回りのゆとりも変わる。
若干ウエストが止まる位置も変われば、
ウエスト29のジーパンと同じように考えるは危険かも知れません。
要は私のグレーのジーパンと同じ丈にカットしても、もう少し長くなるはず。
Do:実際にロールアップで検証
リジットデニムは縮みに個体差があります。
ネットでもお店によっては裾上げ可能なお店もありますが、私は怖くてそんなお願いは出来ません。
まずは糊を落としてから、全体のサイズ感を確認の上、乾燥機を使うかどうかを検討。
私の場合は乾燥機無にしました。
それでも3~4回目までは多少の縮みが出る可能性があるので、
この期間はロールアップしながら、じっくりと好みの長さを
吟味する期間。
Check 最終調整
これは洗濯3回目、私のLVCの66モデルは股7cm縮みました。
股下70cmにロールアップして、持ってる靴とあわせて行きます。
ジーパンは1日履くとシワが出来ますが、丈のサイズはほとんど
変わりませんでした。
※10cm毎に色が変わるメジャー
W34でグレーの568W29と同じ股下ですと、
履いた感じは568よりは1~1.5cmくらいは長くなってる気がします。
実際の足の長さよりマイナス13cmすることで
裾が足の甲にあたるかあたらないかになるのは、踵からくるぶしまでの長さ目安です。
私の場合踵からくるぶしは10cm程なので
ちょっと計算合わないんですが、股上から落ちてる部分もあると思います。
こちらは私本人ですが、裾上げ前の時期を楽しんでおります。
ナイキのACGのサンダルを履いてますが、
この足の甲にあたるかあたらないかの感じ
が伝わると思います。
この時はちょっと短め、股下70.5cmでいこうと決めていました。
Action:ついに裾上げ!しかし…
裾上げに持っていくのは老舗の
アメ村にある〇ちゃん堂さん。
事前に洗濯してサイズも測って70.5cmで
ロールアップした状態で持っていきました。
糸はイエローステッチをオーダー。
お店でカット位置に印をつけて頂き、
いざ裾上げ!
意気揚々とジーパンを迎えに行きましたが、
仕上がりは72.7cmで上がってきました。
えっ2.2cmもズレる??!!
ここまで講釈垂れながら準備してきて
まさかの結果(笑)
ですが、私はこれを受け入れました。
よし、この丈で履こう、これは運命だと。
ですが、裾上げ後に洗濯すると70.7cmでした。
これは誤差の範囲です。
元の長さは77.5cm カット幅4.5cm(実寸)
折り返し幅2~3cm(推定)
とするとおおよそ計算は合います。
洗濯後にお直しに出しましたが、多少伸びて
いたのかも知れません。
流石プロの仕事です。
購入から裾上げまでを1分30秒の動画に
しました。
最後に
裾上げ直後はまさかの2.2cmズレでしたが、
最終的にはお願いした通りの丈感で落ち着きそうです。
洗濯直後は一番縮んでいるのを考慮にいれつつ、
気持ち短めで裾上げお願いするのがいいのかなと
思いました。
というわけで、この記事がみなさんの
中年男子ジーンズ丈調整人生の一助になれば幸いです。
それでは良い中年ライフを!
あわせて読んでね!
LVC選び
糊落としから裾上げまで
👖 FAQ|裾上げに関するよくある質問(一般編)
Q1. 裾上げって何のためにするの?
A. 裾上げとは、パンツの丈を自分の体型や好みに合わせて短く調整する加工のことです。特にジーンズやスラックスは、既製品では長めに作られていることが多く、裾が余ってしまうとシルエットが崩れたり、裾を踏んでしまう原因になります。
Q2. 裾上げの種類にはどんな方法がある?
A. 主な裾上げ方法は以下の通りです:
シングルステッチ:標準的な縫い方。カジュアル・ビジネス兼用向け。
チェーンステッチ:ヴィンテージジーンズで見られる立体感のある縫い目。こだわり派に人気。
ロックミシン仕上げ:裾のほつれ防止に。裾を折り返さない「たたき仕上げ」なども可能。
まつり縫い(スラックス向け):外から縫い目が見えない上品な仕上げ。
Q3. 裾上げ前に洗った方がいいの?
A. リジットデニム(未洗いのデニム)や綿素材のパンツは必ず洗濯後に裾上げするのが基本です。洗うことで2〜4cm縮むことがあるため、先に切ってしまうと短くなりすぎる危険があります。
Q4. 裾上げ後にまた縮むことはある?
A. はい。特にリジットデニムや天然素材のパンツは、初回洗濯後でも数回目まで縮み続けることがあります。乾燥機を使うとさらに縮むので、最初の数回は注意が必要です。
Q5. 理想の丈ってどのくらい?
A. 好みにもよりますが、一般的な基準は以下の通りです:
ノークッション:裾が靴に触れないすっきりした丈(スタイリッシュ)
ハーフクッション:裾が軽く靴に乗る自然なバランス(王道)
ワンクッション以上:裾がたまる長めの丈(ルーズ・ストリート向け)
身長や足の長さ、靴の種類によって印象が変わるため、「鏡で全身を見て確認」するのが一番確実です。
Q6. おすすめの裾上げ方法は?
A. ジーンズなら「チェーンステッチ」、スラックスなら「まつり縫い」が一般的です。こだわりたい人は、購入店舗や専門店での相談がおすすめ。裾幅やシルエットによっても仕上がりが変わります。
Q7. 裾上げは自分でできる?
A. 手縫いやミシンでセルフ裾上げも可能ですが、きれいに仕上げるには技術が必要です。とくにジーンズは厚手なので、ミシン針や糸の種類も工夫が必要です。仕上がりを重視するなら専門店に依頼しましょう。
Q8. 裾上げで失敗しないためのポイントは?
A. 以下の3点が基本です:
洗濯・乾燥後に裾上げする
着用シーン(靴・服装)を想定して丈を決める
1cm単位で確認、慎重に決断する
「一度切ったら戻せない」ため、最初はやや長めで様子を見て、必要があれば再調整というステップも有効です。
Q9. 裾上げで「折り返し幅」とは何のこと?
A. 折り返し幅とは、パンツの裾を内側に折って縫う部分の長さのことです。裾上げの際、希望の丈でカットしただけではなく、**この内側に折る長さ(縫い代)**を加味しておかないと、仕上がりが想定より短くなります。
Q10. 折り返し幅はどのくらいが一般的?
A. 以下が目安です:
種類 折り返し幅の目安 備考
シングルステッチ 約2.0〜3.0cm 一般的な裾上げ。自然な見た目
チェーンステッチ 約3.0〜4.5cm 太めにとることが多い
まつり縫い(スラックス) 約2.5〜4.0cm 表に縫い目が出ない、フォーマル
折り返し幅が大きいと、生地に厚みが出て硬く見えることがあります。逆に、幅が小さすぎると解れやすく、耐久性が低下することもあるため、バランスが重要です。