
デニムに合う靴って、意外と悩みませんか?
スニーカーだと軽く見えるし、革靴だとキメすぎに見える。
その“ちょうどいい足元”が、40代になると本当に難しい。
まず、私はオールデン信者です。
でも、高級靴じゃなくてもちゃんとデニムに合って、
履き込むほどに自分らしくなる靴があるんです。
今回は、これまで履いてきた靴や、いいなと思った靴を中心に、「デニムに合う革靴」を実体験まじえながら紹介します。
革靴って、なんとなく“特別な日用”になりがちですよね。
でも実は、デニムといちばん相性がいいのが“ちゃんとした革靴”。
毎日の服装を、ほんの少し格上げしてくれる存在です。
とはいえ、いざ選ぶとなると難しい。
価格もピンキリだし、どこまで“ちゃんとした靴”を選べばいいのかもわからない。
そこで今回は、デニムと相性のいい革靴を、
「雰囲気」「価格」「育て甲斐」で整理してみました。
| ブランド | 世界観 | 価格帯(税込) | 相性デニム | 育て甲斐 |
|---|---|---|---|---|
| G.H.BASS | トラッド×ポップ | 約2万円前後 | 細身〜標準シルエット | ★★★☆☆ |
| Jalan Sriwijaya | 本格派入門 | 約3〜4万円台 | ベーシックストレート | ★★★☆☆ |
| RED WING | アメカジ原点 | 約5万円台 | 太めデニム・濃色ジーンズ | ★★★★★ |
| SANDERS | 英国ミリタリー | 約5〜6万円台 | 太め・無骨なデニム | ★★★★☆ |
| ALLEN EDMONDS | アメトラ知性派 | 約7万円前後 | スリム・上品カジュアル | ★★★★☆ |
| ALDEN | 革靴の頂点 | 約15〜17万円台 | どんなデニムにも◎ | ★★★★★ |
※靴は実店舗での購入がおすすめです、ネットで購入する場合はサイズ違いによる交換対応可能かの確認を!
デニムに合う革靴を選ぶ3つのポイント
尖ってないこと(フォーマルすぎない)
→ プレーントゥ or ローファーを推奨。
光りすぎないこと(艶控えめ)
→ マットな質感の方がデニムに馴染む。
軽さのあるデザイン(抜け感)
→ ソールが少し厚め or カジュアルなラインもOK。
スニーカーから一歩進んだ「革靴という選択」
ローテクスニーカーを上手く合わせてる人もいます。
でも、それって意外と難しいんですよね。
スニーカーは“若さ”を引き出すアイテム。
40代以降がデニムに合わせると、どうしてもカジュアルすぎて軽く見えがちです。
その点、革靴は履くだけで全体が締まる。
同じデニムでも、足元を革靴に変えるだけでぐっと大人っぽく、上品に見える。
だから僕は、迷ったら“革靴”をおすすめします。
スニーカーから一歩進んだ、大人のデニムスタイルがそこにあります。
デニムに合わせるなら「丸み」と「余裕」
革靴って本来、スーツに合わせる“フォーマルな靴”として進化してきました。
でも、デニムに合う革靴を選ぶときは少し話が変わります。
先が尖ったトゥよりも、丸みのあるフォルムと重心の低さがポイント。
そのほうがデニムのラフさとバランスが取れて、自然に馴染みます。
つまり、デニムのカジュアルさを受け止める「余裕のある形」。
これこそが、40代の足元にちょうどいい革靴の条件です。
おすすめの革靴
G.H. Bass(ジーエイチ・バス)|“はじめての革靴”が、40代では逆に洒落て見える
G.H. Bass(ジーエイチ・バス)は、アメリカの老舗ローファーブランド。あのマイケル・ジャクソンが『スリラー』のMVで履いていたことでも知られています。
黒いローファーに白いソックス、あの足さばき──それがローファーを「ストリートに落とした瞬間」でした。
本来はアイビーリーグ御用達のトラッド靴。でもマイケルが履いたことで、“フォーマルからポップカルチャーへ”と一気に広がった。つまり、バスのローファーは「まじめなのに、どこか抜けてる」靴なんです。
細身のパンツにも、太めのパンツにも合う。そして40代が履くと「昔の定番を今の感覚で再解釈してる」感じが出て、妙に洒落て見える。デニムにもよく合う、大人の足元を作ってくれるブランドです。
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G.H.BASS ペニーローファー LOGAN ブラック/ワイン/ミッドブラウン |
Jalan Sriwijaya(ジャラン・スリウァヤ)|安価なAlden。だけど“変な靴”よりずっといい
Jalan Sriwijaya(ジャラン・スリウァヤ)は、インドネシア発の本格派ブランド。価格は抑えめながら、グッドイヤーウェルト製法で仕立てられた“ちゃんとした革靴”です。
正直に言うと、僕はこのブランドにそこまで思い入れはいません。雰囲気的には安価なAldenという印象が拭えない。
ただ、世に出回る「なんとなくフォーマルっぽいだけの革靴」と比べたら、断然こっちのほうがデニムに合わせやすい。
ソールの厚みがほどよく、デニム合わせでも浮かない。
つまり、“Aldenは高すぎるけど、ちゃんとした革靴が欲しい”という人の最初の一歩に最適。
スーツにもデニムにも合わせやすい現実的な選択肢です。
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ジャランスリウァヤ ペニーローファー GARUDA ラスト 18045 ブラック |
RED WING(レッドウィング)|履きジワが“味”に変わる靴
RED WING(レッドウィング)は、アメカジを象徴するワークブーツブランド。
履くたびに革が沈み、足に馴染む感覚はまさに“育てる靴”です。
ポストマンはボリュームのあるシルエットなので、細身のデニムよりも少し太め──たとえばLVC 1955あたりがベストマッチ。
裾の太さと靴の重さがちょうど釣り合い、無骨なのにバランスがいい。
もちろんブーツも定番。
経年変化を楽しめる“大人のアメカジ”が完成します。
僕もポストマン2足、ブーツ1足履いてました。
レッドウィングは、履きジワも色落ちも“時間の証”。
中年から再び育て直せるデニムに最も似合う靴のひとつです。
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RED WING ポストマン オックスフォード #101 ブラック CHAPARRAL |
SANDERS(サンダース)|英国の硬質さがデニムを締める
SANDERS(サンダース)は、英国軍御用達の老舗ブランド。無骨なのにどこか上品、この“ミリタリー×上品”のバランスがデニムに抜群に合います。
黒のプレーントゥでも光りすぎず、やや丸みのあるトゥがデニムのラフさを受け止めてくれる。リジッドデニムをロールアップして合わせると、英国靴特有の硬質感が際立ちます。
デニムスタイルを引き締めたい40代には、サンダースの上品な武骨さがちょうどいい。
これは履いた事は無いのですが、価格、デザインともに良くていい靴だと思います。
デニムもいいですが、チノパンやカーキのパンツとかも合いそうです。
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SANDERS 2246B ミリタリー オフィサー シューズ |
ALLEN EDMONDS(アレン・エドモンズ)|アメトラを日常に落とし込む“知的な靴”
ALLEN EDMONDS(アレン・エドモンズ)は、アメリカのドレス靴文化を代表するブランド。オールデンが“ニューヨークの艶”なら、こちらは“ミルウォーキーの知性”。
華やかさよりも誠実さ、色気よりも落ち着きを感じるタイプの革靴です。スリムなLVC 47や66やに合わせると、トラッドなのにカジュアルという絶妙なバランスを見せてくれます。
ローファー「Randolph(ランドルフ)」などはその象徴。休日に白シャツやスウェットと合わせれば、静かに洒落てる中年スタイルが完成します。
価格帯こそ中堅ですが、デニムに合う革靴として知的に見せたい人におすすめのブランドです。
色落ちした501、リゾルト701なんかとも合いそうです。
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ALLEN EDMONDS RANDOLPH ランドルフ 4809 ブラック |
Alden(オールデン)|“革靴を育てる”という意味でのゴール
Alden(オールデン)は、アメリカを代表する高級靴ブランド。コードバンの光沢とカーフの深み、どちらも「履くほどに味が出る」唯一無二の存在です。
足を入れた瞬間の包み込むようなフィット感、木型の完成度、そして何より経年変化の美しさ。
円安の影響で価格は高騰しましたが、それでも“革靴を育てる”という意味でのゴールと呼ぶにふさわしい。
LVCや黒シャツの記事で語ってきた「育てる」というテーマを、まさに体現する靴です。
👇私の記事です
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Alden 981 コードバン コインローファー ブラック |
コーディネート例
手持ちのオールデンとデニムのコーディネートです。
程々の丸みがジーパンと相性がいいです。


スーツ用に先が細めの靴も持っています。
あんまり出番が無くていつまでも綺麗です^^;

これからの「育てるファッション」
ジーパンに合う革靴をご紹介させていただきました。
改めて調べると、どの靴も本当に高くなってますね^^;
それでも、僕は中年の皆さんにこそ「デニムに革靴を合わせてほしい」と思っています。
革靴もデニムも、結局は時間をかけて育てる楽しみに尽きます。
たとえば、新品のシャツに5年前のデニム、10年目の革靴を合わせる──
それだけで、ファッションじゃなく「生き方」みたいなものが滲み出る気がします。
正直なところ、“育てる革靴”という意味ではSANDERS(サンダース)以上からが本格的かもしれません。
でも、今回はオフィスカジュアルにも使いやすく、
日常に馴染む「現実的な名靴」を中心にピックアップしました。
みなさんのデニムに合う革靴選びの参考になれば幸いです。
それでは、よい革靴ライフを!