
夕方の新神戸駅で家族の帰りを車で待つ。
天気は雨。
たまたま流れてきた「黄金の月」で、
誇張なしに、鳥肌がたって涙が出てきた。
20代の時はあーいい曲、わかるわかるって感じだけど、
40代でまた、刺されてしまった。
1回目は恋愛として。
2回目は仕事&結婚生活として。
おかしな表現ですが、
自分にとってこれは「ご褒美」でした。
「6月のよる永遠を誓う」がボーナス月に聴こえたら、もう中年です。
| 歌詞 | 恋愛の解釈 | 仕事の解釈 |
|---|---|---|
| 僕の情熱はいまや | 相手への気持ちが冷めた | 入社時のモチベーションが消えた |
| 大事な言葉を何度も | 別れを切り出せない | 退職届を出せない |
| 6月のよる永遠を誓う | プロポーズ | ボーナスまでは頑張る |
| 真夏の午後を通り過ぎ | 蜜月が終わった | 会社の好調期が終わった |
僕の情熱はいまや
仕事への距離感を見つめなおす機会があった自分にとって
歌いだしから非常にくるものがある。
仕事にアイデンティティを置きすぎると
配偶者や恋人に近いポジションになる。
この歌は結婚前の男のリアルだと思う、
結婚前でこんだけ思うんだから、結婚後も色々葛藤があっても不思議ではない。
夫婦円満って、ある種の才能のようにまぶしい。
まだ、諦めた訳ではないですが、自分には円満才能は
余り無いと自覚出来てきました(遅い)
まあ、そういう気づきも中年の醍醐味かなと。
曲自体の魅力
「どんな人よりも上手く、自分のことを偽れる・・」
こんな歌詞を熱唱することで文学性が宿ってると思う。
文章だけでも十分に詩として成立するのに、
それを黒いビートにのせるので、非常に感情を突き刺してくる。
音楽的な魅力はイントロに凝縮されてて、
ファンクなギターに、黒いベース、でもドラムは打ち込みっぽい。
でもこの打ち込みっぽいドラムで、凄く聴きやすくなってる。
大事な言葉を何度も
仕事辞めたい!離婚?
そんなことは、そう簡単に言えませんよね。
そりゃ途中でつかえます。
どんな言葉で伝えればいいか悩みます。
男って収入が減るかも知れない事って
中々言いづらいことだと思います。
6月のよる永遠を誓う
これはボーナスまでは何とか頑張る!ということですね(笑)
実際ボーナス貰ってどうのって考えてる訳ではないですが、
あれの支払いと、お金も置いとかないとなーみたいな。
中年にとってはジューンブライドというよりは
マネーリテラシーがよぎります。
真夏の午後を通り過ぎ
AIと戦争で計画通りにビジネスを出来てる会社なんて
少ないんじゃないでしょうか。
本質的なインテリジェンスは死なないと考えてますが、
ITの仕事において、知識や地頭の良さの価値は既に暴落しており、各業種に伝播していくでしょう。
価値観が大きく変わろうとしているいま、
振り返って考えるとAI前が真夏のように思えるかも知れません。
会社の調子がいい時期、奥さんと上手くいってた時期、
それが、終わった今、中々胸に沁みます。
手探りだけで何もかも
ここも印象的な歌詞です。
自分は少し耳が痛いです。
ちゃんと向き合ってこなかった
つけが回ってくるんだなーと。
出来るだけの光をあつめて

絶望的な歌詞の中で、唯一の救い。
でも中年は光を集められないのがつらいところ(笑)
だから、出来るだけ。
でも、心の持ちよう次第で中年でも
少し光を集めれるかも知れません。
どこかで笑っていても
ここがまた、いいんですよね。
人って誰かに笑われるの思ってるより、恐れています。
世間体、見栄、そんなことも含まれてるように感じます。
笑われても自分を殺して生きてるよりは、
マシだなと振り切れますし、
気づきを与えてくれる部分です。
君の明日が~
こんなん歌う曲あります(笑)
後半にかけて、更に絶望感を増していくスタイルが
まさに文学的。
これも、「君」の部分を会社に置き換えてみると
グッときます。
実際会社という組織中は、社員が一人辞めたところで、
案外影響はありません。
でも、その穴から決壊するかもしれません。
どちらにしても、それは責任範囲では無い
ということです。
でも、妻はそういう訳にはいきません。
妻との純粋は取り戻せなくても、子供は純粋に可愛いし、人生は難しい。
何がご褒美だったのか
独立もすぐでは無いですし、
離婚したい訳ではありません。
色々と気持ちの整理がついたタイミングで
「黄金の月」を純粋に感動することができた。
それが僕にはご褒美でした。
「黄金の月」はずるくて、まっとうな生活を
送るのが苦手な男の鎮魂歌かも知れませんね^^;
年とっても黄金の月を描きましょう。
それではよい中年ライフを!
時系列的には家でカレーを作ってから新神戸に行ってます。