90年代J-POPが再評価されるいま、「夢 with you」は日本語R&Bの金字塔です。
私は夢with youは日本語で歌ってるR&Bとして聴いているので、久保田利伸さんのガチファンの方からすると、わかってねーと思われるかも知れませんが
この曲は明らかに異彩を放ってます。
国宝、J-POPの奇跡とも言えます。
ちょっと大げさに言うなら、白人でトップラッパーになったエミネムに通じるくらい、シーンの中で特異な存在です。
中学生の頃から大好きな大好きな夢with youなんですが、私がカラオケで歌うと、妻が超絶嫌がります(笑)
私が歌う氷室京介は喜んでくれますが、この曲は強烈に嫌がられます(笑)
ですが、これには理由があるんですよね。
夢with youの魅力と何故私が歌うと嫌がられるのかをお話したいと思います。
- 夢 with youリリース時の時代背景
- 久保田利伸『夢 with you』の魅力
- 夢with youのBPM(テンポ)
- 久保田利伸『夢 with you』に感じる“黒さ”
- 私がカラオケで歌うと嫌がられる理由
- 最後に
夢 with youリリース時の時代背景
今でこそ、宇多田ヒカルさん筆頭に日本でもR&Bは浸透していまが、
久保田利伸さんのデビュー当時(1986年)は日本では今ほどR&Bは浸透してませんでした。
日本では小室系が台頭し始め、アメリカではNew Jack SwingやR&Bバラードがチャートを賑わせていた時期です。
夢with youのリリースは1993年5月14日、1995年が個人的にはHIPHOPの全盛期だと考えてる私からすると世界的に見てもブラックミュージックの魅力が広まる前夜といったところです。
この曲はドラマのタイアップ曲なんですよね。
私の想像ですが、変にプレッシャーがかからず思いっきり黒さ前回でやってるんじゃないかと。
久保田利伸『夢 with you』の魅力
邦楽バラードはストリングスで盛り上げるのが定番でしたが、この曲はベースもドラムもミニマル、歌が全てを支配しています。
全体的には演奏はごくごく控えめ、ベース音すら最低限の音数なんですが、
90年代前半のメロウなR&B雰囲気満載で曲の良さと歌唱力だけで聴かす圧倒的なパワー。
ただそれが、後半のコーラスDream it up♪ Dream it up♪ Get some power♪で盛り上がりがピークになります。
歌の裏側にリズムを刻んでいて、余白が全部グルーヴになっているとでもいいましょうか。
曲調、歌唱力共に日本人が歌ってるというだけで完全に最高のR&Bです。
圧倒的な気持ちよさと陶酔感と切なさ、編曲も90年代前半のアメリカのR&B空気感満載です。
90年代前半の空気感と言えば私のなかではTevinのCampbellのCan We Talkです。
ただこの曲とと比較しても引けを取らないのが夢with youです。
夢with youのBPM(テンポ)
「夢 with you」のBPMは約148(体感74)。
BPMとは「Beats Per Minute」の略で、1分間に何拍あるかを示す音楽用語です。
数字が大きいほど速く、小さいほどゆったりしたテンポになります。
148と聞くと速そうに思えますが、この曲は2拍で感じるので、聴感上は74 BPMの王道バラード。
この速度は歌唱力とリズム感のごまかしが効かず、シンガーの実力がストレートに出るテンポです。
Anita BakerのSweet Loveは大体同じくらいのBPMです。
Anita Bakerはアメリカのソウルの女王。
久保田利伸は日本語でR&Bを鳴らした唯一無二の存在。
比べるものではなく、並べて聴いて“共通の心地よさ”があります。
久保田利伸『夢 with you』に感じる“黒さ”
この曲は久保田利伸さんの黒く美しいビブラートも魅力の一つです。
黒人歌手のビブラートってなんであんなにセクシーなのか。
ビブラートってリズム感と抑えた感じを上手く出さないといけません。
日本人で久保田利伸さん程黒いビブラートを聴いたことがありません。
随所で黒さがにじみ出ているのですが、一部だけ取り上げますと
歌詞を文字で書くと「抱きしめてるよ 君を」ですが、
「君UWOOHO」ですよね、これは選ばれた人間にしか許されない歌い方です。
「Cause I Love you」 単語単語の終わり際のビブラート、もはや前世が黒人だったとしか思えません。
「きらめく空へとー」はソウルフルに歌っていたり、全体的に抑揚があります。
ここはビブラートするのかな?みたいな聴き方も出来ます。
この曲は特に久保田利伸さんのビブラートが際立ってると思うんですよね。
こんな遅くて甘いビブラートは日本人では聴いた事がありません。
日本人歌手の黒っぽいビブラートと言えばドリカムの「決戦は金曜日」
も最高峰だと思います。
ビブラートと裏からの声の広がりに注目してCarl ThomasのI Wishを
聴いて見てください、こんなんカラオケで歌ったら悲劇です(笑)
私がカラオケで歌うと嫌がられる理由
ここまで読んで頂ければ私が嫌がられる理由は大方想像がつくのではないでしょうか。
私にR&B、ソウルを表現するリズム感が無い
- 夢with youは久保田利伸の黒っぽさを全力で出してる
- BPMは約148(体感74)のR&Bバラードは選ばれた人間しか歌えない
- Dream it up Dream it up Get some powerの発音がこもっててムカつく
- 私が夢with youを好きすぎて歌唱力に見合わず陶酔していてキモイ
英語の発音が微妙やのに、リズム感も無く更に陶酔して歌ってるの許せないというのが妻の気持ちです。
長年ブラックミュージックファンですが、残念ながら私はリズム感は8ビートなんです。
裏でリズムを取るというのが頭でわかっていても、表現出来ないんです(笑)
なので余計にキモイんです。
この曲に関しては本庄裕二バージョンもありますが、かなりキーも編曲も違っていてほぼ、別の曲です。
そう、この曲を久保田利伸さんのように歌うのは容易ではないのです。
最後に
ブラックミュージックの甘い時間をお過ごし頂けましたでしょうか?
私の中の氷室京介がどうしても夢with youを歌い上げる事を拒否しています(笑)
そんな私にKISS MEしてください。
久保田利伸さんの歌唱力にジェラシーを眠らせる事が出来ませんが
夫婦仲を考えると、私の場合はこの曲を聴くだけにしておいた方が良さそうです。
それでは良い中年ライフを!