ミッドライフクライシスや鬱は誰でもなる
可能性があります。
40歳を越えたあたりで、突然
「このままでいいのか?」
と感じることはないでしょうか。
私がブログをはじめたのも、
プライベートカンパニー
をやっているのもこの時の経験が影響しています。
精神的にきつくなる原因としてお金が絡んでくる
事も現実的には多いのではないかと。
ミッドライフクライシスとお金と
どう向き合ったかという
お話をなるべく丁寧にお話したいと思います。
この記事で少しでも心が軽くなる方がいらっしゃれば幸いです。
ナイーヴな話なので、あくまで私個人の経験と
考えである事をご留意ください。
ミッドライフクライシスとは?私の場合のきっかけ
結論から言ってしまうと
固定観念、価値観を手放せない
ことが原因かなと、私は場合はそうでした。
価値観を手放すというのはそう簡単な事ではありません。
例えば音楽の好きな人が、音楽は身体に悪いから明日から
禁止!と言われても心がついてきませんよね。
ミッドライフクライシスと言ってもその要因は様々です。
例えば若い時スターだった
ミュージシャンなんかが自殺したりするのと、
サラリーマンでは原因が違います。
後述しますが、サウンドガーデンの
クリスコーネルの自殺は個人的にかなりインパクトがありました。
ただ、価値観のアップデートに失敗したという
意味ではスターもサラリーマンも同じだと
思います。
自分の内面と向き合わずに築き上げて
しまった日常に、ある日突然、
自分自身が拒否反応を示す
──そんな感覚です
悪い事をすると返ってくるという教えにも
通じるものがありますが、善人にも悪人にも
公平にミッドライフクライシスはやって来ます。
長年連れ添った価値観を手放すのはそう簡単な
事ではありません。
お金、学歴がある、出世する、
これらが幸せの定義という価値観は誰でも
少なからずあるのではないでしょうか。
これらが不要であるという事ではなく、自分の
動機としっかり結びついているかが重要です。
家庭と仕事、同時多発的に押し寄せるプレッシャー
私の場合は夫婦の不仲、多忙な仕事、
生まれたての子供のお世話が同時に来ました。
直接的な原因ではありませんが、コロナ禍
でもあり、環境の変化もありました。
夫婦の価値観の衝突
これはどちらが悪いという話ではありません。
1人暮らしの経験も無い妻は、結婚当初はときに
気が立ちやすかったのですが
それを理解、許容出来なかった私にも問題があります。
これも価値観のぶつかり合いの一つです。
○○はこうあるべきだ、という考えを
お互いに譲れなければ争いが生まれます。
仕事が大変だ、いや子育ての方が大変だ!
みたいな喧嘩は本当に不毛です。
カードの請求を見るたびに毎月喧嘩、
結婚当初は頻繁に喧嘩していました。
仕事での不当評価と社内孤立
そもそも正当に評価される事自体、
幻想に近いですが、それでも人事を含めて
びっくりするような評価を受けました。
これもきつかったです。
会社と一年戦争しました笑
仕事の評価でダメージを受けてしまうのは
仕事を自分のアイデンティティにして
しまっていた為です。
熱心に仕事をするのと、自分のアイデンティティ
を仕事にするのはイコールではありません。
社内で孤立していましたが、それほど重要な問題
だとは思わなくなっていました。
心の視野が狭くなる瞬間と対処法
当時の私は仕事も家庭も上手くいっておらず、
その原因は自分の外にあると考えてました。
もう、外側にフォーカスしてしまって
自分を客観視出来なくなってました。
仕事は辞めたい、離婚もしたい、
じゃあ子供、生活はどうする?
こんな精神状態でした。
ミッドライフクライシスと「お金」の関係
精神状態はボロボロになりながらも、残業、休日も働いて
物凄い残業時間になり、給料はかなり入りました。
こんなペースで働いてたら、ダメになってしまうと仕事をセーブしたのですが、税金は前年分で請求されるので、金銭的にもかなり苦労しました。
年収 | 社会保険料等控除後の課税所得(概算) | 所得税 | 住民税 | 実効税率(所得税+住民税) |
---|---|---|---|---|
600万円 | 約400万円 | 約27万円 | 約40万円 | 約11.2% |
800万円 | 約580万円 | 約60万円 | 約58万円 | 約14.75% |
1,000万円 | 約750万円 | 約100万円 | 約75万円 | 約17.5% |
1,200万円 | 約950万円 | 約160万円 | 約95万円 | 約21.25% |
給料が増えれば増えるほど税金も増える・・
お金=幸せなんて価値観で生きていると身が持たないと痛感しました。
お金の使い方
これも価値観というか、思考の癖なんですよね。
こんな家に住んで、こういう物を買って、こういうところに
子供を連れていって。。
家族4人で学費を貯めて、習い事いって、保険に入って。。
としてると世帯年収1000万ってそんなに裕福ではないと思います。
死ねば助かるのに
「死ねば助かるのに」は、死を受け入れることで
恐怖から自由になり、本来の自分の生に到達できる、
という逆説的なアカギの名言です。
作品名:『アカギ 〜闇に降り立った天才〜』
作者:福本伸行
初出:1991年~2018年、近代麻雀(竹書房)連載
キャラクター:赤木しげる(通称:アカギ)
ミッドライフクライシスってちょっとこれに似てる状況だと思います。
今までの生活は維持したい、でもメンタル的には
今の環境から逃げ出したい。。
保身が状況を悪化させることがあります。
自分の価値観を自覚する
中年の転職は難しいですが、今の仕事が辛さの原因であるのであれば、転職や起業を視野に入れて考えました。
仕事との距離感を計る
一時はかなり辞める方向で考えていましたが、
今の仕事に本当に自分の動機や成長がないのかを
なるべく冷静に考えました。
勿論生活の事は頭にありましたが、
やらない事を決めれば、悪い職場環境ではありません。
役職を降ろされましたが、むしろ好都合です。
とんでもない評価をされましたが、話は聞いてくれました。
会社に居れば最新のIT/AIを存分に使う事ができ、
吸収出来る部分はたくさんあります。
やらされてやる仕事か、吸収しようとしてする
仕事か。
こういった概念もここで生まれました。
要は会社に対してネガティブなイメージを持ち過ぎていましたが、冷静に考えれば折り合いをつけれたというところです。
役職を降ろされた時は複雑さはありましたが、
この葛藤自体が古い価値観なんだと自分で
自覚するように意識しました。
有給は思う存分使い、休日は緊急時以外は仕事はしないと決めました。
休日働く事が常態化するのはよくありません、
家族からするとまた仕事か思われ、こっちは
誰の為に仕事してるねん的な感情になると正に負のループです。
カードの請求をただの数字だと思う
カードの請求を見るたびにイライラしていましたが、それを意図的に辞めました。
夫婦間で共通認識を持ち、節約出来るところは
節約する、それ以上はなるようにしかならないので、改善案を話合う方が建設的です。
正直な気持ちを妻に伝える
これは男にとっては案外簡単な事ではないと思います。
少なくとも私は凄く抵抗感がありました。
冷静な判断が出来なくなっているので、
伝え方にも注意しなければいけません。
感情的に伝えては裏目に出やすいです。
「もうこの仕事続けるの無理かも」
「今の生活を維持出来ない」
と素直に伝える事で気持ちが楽になりました。
心の負担を軽くするアクションが重要でした。
軽々と口にする言葉ではありませんが、状況と環境によっては吐き出す事も必要です。
プライドが邪魔する
降格されて複雑な気持ちになるのも、妻に正直に
話せないのも内面を深堀するとプライドが邪魔してます。
こんなクオリティの低いプライドはとっとと捨てた方がいいです。
価値観をはがしていく
今でも古い価値観を完全にはがせた訳ではありませんが、
複数のアプローチによって徐々に現状を受け入れれるようになってきました。
良さそうな動画を見る
自分が何故今辛い状況にあるかを、ビジネスライクにプレゼンしてくれるKeigo先生をよく視聴していました。
気持ちを整理する上で大変助かりました。
Youtubeには様々なメンタルケア系の動画がありますが、
煽りが無くて実直なKeigo先生が好きです。
瞑想や座禅をする
瞑想と座禅の違いはここでは触れません。
ポイントは心の静寂を意図的に作る事です。
個人的には禅の思想が一番しっくりきますので、
家では座禅をしていますが、外では瞑想します。
ジャーナリングをする
日記とはちょっと違います。
ジャーナリングといっても様々な考え方がありますので、正解は無いです。
私自身、色々な方法を試しましたが、この本に書かれてる内容で2年以上続いています。
本も色々読みましたが、著者の佐野さん自身が現代に生きる人でリアリティが強く、ジャーナリングの内容も至ってシンプルなので続きやすいと思います。
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朝の散歩や夕焼けを見る
早寝の習慣、朝の空気に触れる事はそれだけで
メンタルにいいです。
早起きが苦手な私はよく夕焼けを見に行きます。
このブログ名はSunsetVibesというのですが、
名前の由来です。
トレーニングする
運動は大事です。
体力の低下や身体のこりは疲労感の原因です。
室内でお金をかけなくてもYoutube動画でいくらでも出来ます。
こちらは私のやっている自宅のシャドーボクシングの記事です。
会社を辞めれる準備をする
不安になる要素の一つとしてアクション不足があると思います。
なので資格勉強とかブログとか自身の動機をリンクするアクションを見つけて実行することがメンタルの安定に寄与します。
ブログをするとマーケティングの理解を深めれますし、
アウトプット脳になりますので、私はブログを選びました。
今は本業を続けると決めましたし、ブログの方が楽しいので
活発ではありませんが、プライベートカンパニーも一応あります。
中間管理職って専門性が薄いので転職市場では不利な面も
あります。
今はAIがあるので概念を知っている事が大きな武器になりますので
中間管理職のパートタイム事業をしたいと思っています。
スターの自殺
スターは光にあたり過ぎます、そしてその光は期間限定です。
その落差はスターにしかわからないかも知れません。
クリスコーネルの死は音楽業界の損失も大きいですが、あんなにタフそうな人でもこんなことになることがあるのかと衝撃でした。
日本でいうと私が印象的なのは小室哲哉さんですね、
あれほどの才能とお金があっても歯車が狂うと
あんな風になってしまう・・
自身の動機と結びついて生きてそうな人
ご本人は物凄い葛藤の中で生きていらっしゃるかも
知れませんが、みうらじゅんさんはなんか
無理してないなーと感じます。
演出の要素もあるとは思いますが、
最後に:今だから思える「動機」と「折り合い」
思考を整理し、よい習慣を身につければ、
なんとか踏みとどまって生きてますというお話でした。
今思うと実際に会社を辞めたり離婚したりする前に一度0ベースで考えてみて良かったです。
中年から動機のままに生きて行くのは現実的に
容易ではありませんが、
「俺は本当はこう生きたい」とビジョンを自覚
してるだけでも違います。
最後までお読み頂きありがとうございました!
それでは良い中年ライフを!
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